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クリエイターインタビュー|小林 啓樹さん(後編)

仙台市青葉区の本町で、デザイン、撮影、アパレル販売、イベント運営などを行う株式会社OPEN TOWNの代表 小林 啓樹(こばやし けいき)さん。大学時代に東京の会社でインターンとしてストリートスナップの撮影を始めて以来、フォトグラファーとして活動を続けています。そんな小林さんに、会社設立の経緯や仕事のお話を伺いました。

─今OPEN TOWNがメインでやっているお仕事はどんなものですか。

グラフィックデザインと写真と動画で3分割されている感じですかね。

最近だと、パルコさんのショップカード制作やインスタグラム用の写真撮影などをしています。グラフィックデザインの方は全部佐藤さんに任せていて、僕は写真と動画をメインにやっています。

PARCOインスタグラム用撮影(左)、フォーラスエレベーターデザイン

─パルコはどういうきっかけで仕事が来たんですか。

友達づてです。知り合いが多い友達に「写真、撮れる?」って聞かれて、「撮れるよ」って。それがきっかけでやることになった感じですね。

─フォーラスの壁面ビジョンで流れている動画も小林さんがつくっているんですよね。

そうです。構成とかも自分で考えるので、それは割と楽しいんですけど、編集しているときは辛いですね。ちょっとイメージと違ってきたぞ…みたいなこともあって。

─ほかに動画や写真の仕事はしていますか。

結婚式の撮影や式場のPR動画をつくらせてもらったり。あとは、美容師さんの撮影とか、成人式や七五三の撮影もOPEN TOWNのスタジオでやったりします。頼まれれば、割となんでも撮りますね。

ブランドイメージ写真(左)、美容撮影

あとはバンドのPVも撮ったりします。それはHINOTAMAROCKっていうバンドで、僕から「つくらせてくれ」って声を掛けたんです。そのバンドが好きで、PVつくりたくて。

 

HINOTAMAROCK PV

─今は動画の方がおもしろいですか。

割と楽しいですね。でも写真も同じぐらい好きです。動画は一人では撮れないから、チームでやる感じが楽しいですね。

─撮るときのメンバーはどうやって集めるんですか。

だいたい佐藤さんと、あともう1人、その辺にいる人に手伝ってもらってます(笑)。隠れスタッフみたいに手伝ってくれる人が何人かいるんですよ。

─イベントの企画などもするのですか。

それこそ独立した頃はイベント制作会社みたいな感じだったんですよ。でも、費やす労力がすごくて。いろいろやりたいんですけど、やっぱりもうちょっと会社として力が付いてからだと思うので、今はほどほどにやっています。

─今までに印象的だった仕事はありますか。

クリエイティブプロジェクトで採択されたフォーラスさんでのイベントですね。あれがなかったら多分ここまで来てないと思うので。フォーラスさんの広告の仕事もなかったかもしれないですからね。全部あのプロジェクトがスタートだったので、一番印象的です。

H27クリエイティブプロジェクトで実施した「共創公民館」

─仕事のどんなところにやりがいを感じますか。

やりがいというと難しいですけれど、仕事をもらったときが一番うれしいですね。もちろん、納品し終わった後もですけれど。何か、人の役に立ってる…みたいな感じがいいですよね。

僕は、働くことが趣味なので、ずっと働いていたいくらいで。やったことがない仕事でも、忙しくても、頼んでもらえたらまずやりたいんです。休みがなくても全然平気ですし。でも、あんまりよくないですよね。そこは佐藤さんと考え方が違っていて、ちょいちょいもめます(笑)。「休め!」って言われて。

僕、東京で働いていた時は365日ずっと働いていたんですよ。毎日サイトを更新しなきゃいけなかったので、撮った写真をリサイズして、スタッフにも連絡して…みたいな感じで、本当に休むっていうのがなくて。でも、それがすごく楽しかったし、遊んでいることが仕事みたいな感じでした。

─仕事の難しさを感じることはありますか。

全て難しいです。クライアントが何を考えているのかを酌み取って、理解しなくてはならないですし。でも、難しいほうが楽しいですね。いろいろ考えたりするので。

─経営者の立場ではどうですか。

特に自営のクリエイターにとっては、お金が一番むずかしいと思います。僕、本当にお金のことはわからなくて、全部佐藤さんがやってくれているんです。なので、今いくら儲かっているのかとか、全然把握してないです。「今月どうなの?」くらいはたまに聞きますけど。

2人で経営会議はするのですか。

一応月末にはやろうと決めてるんですけど、ほとんど佐藤さんが話しているのを、僕が聞いて「なるほど」「もっと頑張ろう」って言うぐらいの、かわいい感じです(笑)。

2人で一緒に仕事をするというよりは、別々に仕事を受けることが多いのですか。

一緒にやるのが理想なんですけど、あまり一緒にできる仕事がなくて。お互い必要なときに手伝うような感じです。ただ今年からウェブの仕事をやりたいということで、ウェブができる人を入れてやり始めています。ウェブだと、デザインも写真も動画も全部ごっちゃで、みんなで仕事ができるっていうのがすごくいいなと思って。

─チームでやるのが好きなんですね。

そうですね。チームでやった方が楽しいです。みんなでワイワイして。子どもの頃から、1人でゲームしたりというよりは、みんなでサッカーしてたりする方が多かったので、チームプレーの方が向いていると思います。

─事業計画や目標はありますか。

そうですね、一応あります。今年はまずウェブ制作の仕事を増やすことですね。いくつか実際につくらせてもらって、楽しかったので、もっとやっていきたいです。

OPEN TOWNのホームページも自分たちで新しくしました。いずれは、もともとやりたかったファッションサイトを自社メディアとしてやっていきたいと思っています。

─それが自社でできるのは強いですね。

そうですね。佐藤さんを手伝うきっかけになった「ハイカラ.H」のウェブマガジンも、去年まで続けていたんですけれど、今はストップしてしまっていて。ただ、そのサイトが営業ツールのようになって、それがきっかけで仕事が入ってきたりすることもあるので、大事な財産だと思いますね。

http://highcolorh.com/

 

─さきほど、仕事が趣味とおっしゃっていましたが、遊びに行ったりすることはありますか。

友達と飲みに行くぐらいですかね。あとは、たまに東京に遊びに行ったり。

東京に行くといろいろ刺激を受けますよね。最近も、東京にいた時仕事を一緒にしていた人から、撮影の手伝いを頼まれて行ってきたんですけど、割と大きい仕事だったので、「ああ、自分ももっと頑張ろう」って思いました。今仕事をいただいているクライアントさんでも、大きい仕事は東京に発注してしまうので、頑張って大きな仕事も頼まれるように実績を積んでいきたいです。

─仙台にあったらいいなと思う場所はありますか。

環境は割とそろってますよね。あ、でも、デートスポットとかあったらいいですね。友達がそれで悩んでたんですよ。「あんまり行くところがない」って。

東京だと各街が遊び場のようになってるじゃないですか。原宿とか、お台場とか。でも、仙台は仙台駅周り以外の場所で遊ぼうってあんまりならないですもんね。だから、もうひとつくらい駅前と同じぐらいの規模感の街ができたらいいかなぁ。

─行政にやってほしいことはありますか。

いろいろな支援をやっていて、いいと思うんですけど、そういうのをホームページで知りたいと思っても見つけづらくて。なので、委託事業の情報とか企業の支援情報とか、そういう情報がもっとわかりやすく出てきてくれたらうれしいなって思います。

─今後チャレンジしてみたいことはありますか。

ずっとこの会社が続けばいいなっていうのが一番。常にチャレンジです。自社でできること、仙台でできることを探してやれたらいいなと思います。

─今後クリエイティブ分野で働きたい人や勉強中の人にアドバイスやメッセージをお願いします。

アドバイスできるような立場じゃないですけど、やりたいことがあったらやるのがベストだと思います。そうは言ってもなかなか難しいこともあるし、勉強も大事ですけど、とりあえずでもいいからまずは働いてみて、お金をもらうっていうのが一番勉強になりますよね。

取材日:平成30年5月16日
聞き手:仙台市地域産業支援課、岡沼 美樹恵
構成:岡沼 美樹恵

 

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小林 啓樹

1991年仙台生まれ、八木山育ち。

2011年から東京でSNAPサイトにてストリートスナップを始める。
クラブ・ストリートなどで約2000人のスナップを撮影。
毎月200万PV獲得。むちゃくちゃな社長に振り回される。

2017年6月仙台本町に株式会社OPEN TOWN設立。
デザイン、web、撮影などの事業を開始。
趣味は働くこと。

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