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クリエイターインタビュー|嵯峨 倫寛さん(中編)

学校アルバムを制作する会社で経験を積み、2013年よりフリーランスのカメラマンとして広告分野を中心に活動している嵯峨倫寛(さが みちひろ)さん。作品制作にも精力的に取り組んでおり、定期的に個展・グループ展なども開催している嵯峨さんにお話を伺いました。

―カメラマンという仕事のやりがいについて教えてください。

いろいろな可能性がある中で、写真で1つの正解を導き出すことです。例えば広告の仕事だと、アートディレクターがクライアントとつくりあげたイメージに合うように撮ることが大前提として求められますが、それよりもいいなと思う案が思い浮かべばプラスアルファの提案をして、それが採用されたりすると単純に嬉しいですね。

―カメラマンが提案することはよくあることなんですか?

僕は割と提案する方だと思います。

―仕事をしていて、難しいとか困ったなとか感じることはありますか?

クライアントから思いつきで違うカットの撮影を求められるのが1番困りますね。すべてとは言えませんけど、そういう思いつきってそれまでの文脈を無視している場合が多くて、大抵いい写真は撮れないんですよ。クライアントには代理店の営業さんからではなく、つくる側から直接お伝えした方がいいと思っていて、許される空気の場合は自分で説明します。いいものをつくることが目標だから、変に遠慮せずに言うべきだと思うんですよね。

―仕事をしていて嬉しかった出来事を教えてください。

中高生や大学生など、アマチュアスポーツを中心に扱う河北新報のスポーツ誌『Standard 宮城』に創刊号から関わらせていただいているんですが、雑誌の知名度が上がるにつれ取材対象者の方にも喜んでいただけるようになってきていて。そういう「求められている感」は嬉しいですよね。お子さんが掲載された記念で親御さんたちが買ってくれているらしいんですけど、そういうのを聞くと本当に嬉しいですね。

 

―それはいいですね。「掲載されるために頑張るぞ」みたいなこともあったりするんですか?

あるみたいですよ。「ベスト8に残ると特集載るから、絶対勝つぞ」みたいな。まあ、みんながみんなというわけではないと思いますが、目標やモチベーションにしてくれているのは嬉しいです。

―『Standard 宮城』ならではの、撮り方のこだわりってありますか?

彼らが撮られたことがないような撮り方をしたいといつも考えていて、事前にヒアリングを行い、キャラクターを踏まえてどういう風に撮ったら格好いいのかを考えた上で撮影に臨んでいます。例えば、ある高校のサッカー部は、全国を目指す真っ直ぐで強い気持ちを感じたので、実直な姿勢が伝わるような写真を撮りました。また、別な高校のサッカー部からはプレーを楽しむことを大切にしている印象を受けたので、自由さやラフさが伝わるように心がけました。事前に撮影の意図を説明して、被写体となる彼らにも気持ちをつくってもらうようにしています。

―SC3から嵯峨さんを紹介させていただいた「GOOD! CREATOR」の「クリエイターコラボ企画」について教えてください。

違うジャンルのクリエイターがコラボレーションして新たな作品をつくっていくというもので、今回は人形作家さんとコラボレーションしました。人形ができないと写真が撮れないので、打合せを2回くらいしてできあがりを待っている状況ですね。逐次、画像とかで見せてもらっているんですけど、こっちでどういう写真を撮るのかアイデアを考えている段階です。

https://good-creator.jp/know/p2506
https://good-creator.jp/know/p2849

https://good-creator.jp/know/p2884

―前からその人形のことは知っていたんですか?

作家さんは存じ上げていなかったんですけど、人形自体はちょっとだけですが知っていました。

―撮影はどこで行うんですか?

人形製作の背景などをお聞きして、こっちから提案するアイデアを考えてはいるんですけど、まだ全然決まっていません。人形作家さんに寄せるだけではコラボレーションにならないため、こっちの色も出したアイデアで人形作家さんがうんと言えばOK。セーラー服を着させるみたいなので、その辺を少し掘り下げて考えてみようかなと思ってます。

取材日:平成29年6月30日
聞き手:SC3事務局(仙台市産業振興課)
構成:工藤 拓也

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嵯峨 倫寛

1980年宮城県石巻市生まれ。写真家/フォトグラファー。東北学院大学工学部機械工学科卒。
浪人中に写真を撮り始め、大学卒業後に(株)491アヴァンにカメラマンとして入社。その後、2013年よりフリーランス。現在は広告分野をはじめ、幅広く活動。また、作品制作も精力的に取り組んでおり定期的に個展・グループ展等も開催しています。
写真の魅力は「想像の幅」があることだと思います。被写体から、それ以上のものを伝えるのが、私にとっての写真です。

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