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クリエイターインタビュー|佐藤 志保さん(前編)

武蔵野美術大学を卒業後、東京の広告会社やデザイン事務所での勤務を経て地元仙台へ戻ってきた佐藤 志保(さとう しほ)さん。2015年にimamoi株式会社を設立し、日々活躍されている佐藤さんにお話を伺いました。

―武蔵野美術大学に通われたのは絵を描くことが好きだったからですか。

絵は苦手でした。工作は好きだったんですけどね(笑)。工作も、「算数より好き!」みたいに、他の教科よりは好きだったという感じです。

―美大在学中は、デザイン事務所での実習やインターンは経験しましたか。

私は行きませんでしたが、バイトに行っていた人もいましたね。

―授業の中でデザインの仕事について学んでいたのですね。

デザインの仕事ではなく、デザインについて学びました。私が通っていた基礎デザイン学科は、「デザインには境界がない」というのが軸にあって、いろいろなものを課題で作りました。なので、固定観念を植えつけられなかったことがよかったですね。デザインに対する考え方を重視していたのかな。あとは、第一線で活躍している有名な先生方がいたので、一流の仕事を間近で見て具体的な仕事のイメージをもつこともできました。

―就職するときにポートフォリオは提出するんですか。

就職するときや、転職するときには絶対に持っていかなければいけないので、大学で作った課題や、携わった仕事をまとめて提出しました。

―大学の課題はどんなものに取り組んでいましたか。

与えられた多様な課題をグループワークでこなしていました。その中でも、展覧会をやることを想定して、企画からビジュアルまで考えるグループワークが一番面白かったです。

―大学卒業後の経歴について教えてください。

最初は広告会社(以下「A社」)に新卒で入社し、3年間働きました。その中で、直接お客さんとやり取りができるデザインの仕事の方が自分には向いていると思ったので、デザイン事務所(以下「B社」)に転職し、そこで4年間働きました。

―A社では直接お客さんとやり取りができなかったんですね。

広告系の仕事の多くは代理店を通さないとできないので、クライアントの顔が見えない点で私にはやりづらかったですね。でも、規模の大きな仕事に携わることができたので、とてもいい経験になりました。

―B社は代理店ではなく直接クライアントから仕事がくるんですか。

そうですね。会社に対して「こういうのを作りたいです」という相談が直接きます。代理店を通しての仕事はしていなかったと思います。

―B社はどのくらいの規模なんですか。

今は10人くらいの規模だと思うのですが、私が入社した時は5、6人でした。

―デザイン会社は専門分野というか、得意分野みたいなものはあるんですか。

あると思います。なので、就職や転職のときは、その会社のWEBなどでどのような仕事をしているのかをリサーチしました。B社でのサインの仕事は建築の設計をする方々と一緒に作っていくので、図面を読んだりもしていましたね。図面を読むのは事務所に入ってから勉強したのですが、時間をかければ誰でも読めるようになると思います。

―サインをデザインするのと、パンフレットをデザインするのは勝手が違いますか。

人にもよるとは思いますが、基本的なことは一緒だと思います。作る工程は全然違うけど、クライアントに提案するまでの段階はあまり変わらないです。

鳴子温泉の熱で乾燥させたドライフルーツのパッケージデザイン

―デザインの仕事はどうやって探すのですか。求人情報誌に募集が出るものなのでしょうか。

デザイン事務所が出す求人情報サイトがあります。JDNというサイトとか。ほとんど東京や大阪で、仙台での求人は見たことはないですね。

―当時の仕事のスケジュールを教えてください。

A社で働いていたときは、11時出社で、帰りは朝の5時とか。でも、帰りが遅くなった次の日は13時出勤でも良かったり。今はわかりませんが、私がいた時はそのような感じでした。代理店を通しての仕事をやっていると、終電でアートディレクターの方が急に来たりするので深夜まで仕事が続いていました。ハードでしたが、その時に習得したパソコンの技術はもちろん、仕事の進め方などは今でも役立っているので、とても感謝しています。

―B社に入ってからはA社の時と比べて働き方は変わりましたか。

あまり変わらなかったんですけど、朝まで働くということはなく、遅くても深夜2時までとか。どうしても忙しい時は朝までという日もありましたけど、基本的には終電で帰っていました。

―大変なんですね。独立後も遅くまで仕事しているのですか。

今も追い込まれたら朝までやっています(笑)。「明日までに」とか、いろいろ重なったりすると、どうしても朝になってますね。

―特にこの時期は忙しいというのはありますか。

年度末が忙しいって皆さんおっしゃいますが、私の場合は特に時期等は関係なく、急に忙しくなったりします。会社の新しいパンフレット等を作る際には、みなさん早く使いたいようで「一日でもはやく」みたいなご要望をいただきますね。

取材日:平成29年3月28日
聞き手:SC3事務局(仙台市産業振興課)
構成:岡沼 美樹恵

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imamoi株式会社

2015年、佐藤志保により設立。グラフィック、サイン、空間、広告、VI、WEB、パッケージなどのデザインを中心に活動中。詳しくはwebをご覧下さい。

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