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クリエイターインタビュー|大和田 詩織さん(後編)

日本デザイナー芸術学院仙台校を卒業後、ハリウコミュニケーションズ株式会社に入社した大和田 詩織(おおわだ しおり)さん。デザイナーとして活躍する大和田さんに日々のお仕事についてお話を聞きました。

―休みの日の過ごし方について教えてください。意識的にしているインプットの作業はありますか?

家にいるのがもったいないと思う性格なので、休みの日はとりあえず外出して街なかを歩いてみて、いろんなものを見るようにはしています。

 

―雑貨屋さんやカフェのように、よく行く場所や何か特別な目的を持って行く場所はありますか?

特別な目的ではないですが、新しくオープンしたお店や商品を見つけたりしながら、アーケードをふらふら歩いていることが多いです(笑)。考え事をするときはカフェに行ったりもしますね。平日は自転車通勤で家と会社の往復なので、休日に気分転換や運動を兼ねて出掛ける感じです。

 

―デザインの仕事をしていて、やりがいを感じたことやうれしかったこと、印象に残っているエピソードはありますか?

入社して2年目くらいのときに、小学校の記念誌をつくったんです。それまではページ物の経験がなくて、遅くまで作業した苦労もあったり、完成後にその記念誌の打ち上げに呼んでいただいて、「良いものができました」と編集委員の方が話してくださったのがすごく嬉しかったりと印象に残っています。

 

―直接クライアントの声が聞こえてくることも結構あるのですか?

営業さん伝手で聞くことはありますが、クライアントから直接という機会はあまりないですね。

 

―普段感じる仕事のやりがいは、どんなところですか?

クライアントからの評価はもちろんですが、自分が関わった製品が街なかに並んでいたり、実際に利用されているのを見かけると、「やってよかったな」ってやりがいを感じますね。

―仕事で「ここが難しい」とか、「困った」ということはありますか?

コンペでも、通常の仕事でも、クライアントが求めているものを本当につくれているのかちゃんと解釈できているのかと考え過ぎたり、不安に思ったりします。

 

―どうしてもデザイン浮かばないことや、スランプはありますか?そういうときはどうしていますか?

スランプは、結構あります。考え過ぎてしまったり、同じようなものしか浮かばなかったり、そういうときは関係ない落書きみたいなものでも描いてみたりします。そうしているうち意外なところからデザインのヒントが生れたりもするので。あとは上司に相談するとか、雑誌を見てみるとかいろいろです。

 

―先ほどの塗料の会社のお話がありましたが、全く分からないジャンルでも調べていくうちにデザインが浮かんで来たりするのでしょうか?

調べていくなかで、特徴を掴むことができれば、デザインの要素は出てくるのかなと思います。

 

―デザインの仕事をしているといろんな知識が増えていきますね。

そうですね。いろいろと勉強になりますし、知識が増えるのは嬉しいですね。

 

―いずれは独立したいという気持ちはありますか?

今のところはありませんが、調理師の免許を持っているので、それを何かに活かせたらなと思うことはあります。

―食品に関するお仕事をされたことはありますか?

一度、青森県で漬物を製造している企業様のラベルデザインをさせていただいたことがあります。催事で使うPOPや暖簾等もつくりましたね。

 

―いずれ仙台じゃない場所で働いてみたいという思いはありますか?

仕事の内容だったり、環境だったりが仙台とどう違うのかという興味はあります。でも仙台に限らず、生まれてからずっと東北で暮らしているので、東北がホッとします。

 

―仙台は仕事がしやすいですか?

どうなんでしょう。ハリウでは社員が大体東北出身なので、仲間意識というか連帯感というかそういうのはあるかもしれません。

 

―仙台にこんな場所があったらいいなというものはありますか?

小さい頃は頭に浮かんだものを「つくってみたい」と思ってすぐに行動できていたのですが、大人になって考えてから行動に移すまでにいろいろと考えてしまって、鈍くなった気がするんです。なので、浮かんだアイデアをすぐにカタチにできる場所があったらいいなと思います。

 

―“考えてすぐつくるモノ”のイメージって、どんなものでしょうか?

絵でもいいですし、音楽でもいいです。子どもから大人まで自由に出入りできる施設があって、そこに行っていろんな人と関わりができたらいいですね。

―こんな人に出会いたいという人はいますか?

同業者と会う機会があまりないので、どういうものの考え方、作り方をしているとかが気になりますね。なので、同業者に会っていろいろ話を聞いてみたいです。

 

―仙台でチャレンジしてみたいことはありますか?

先ほどお話した塗料の企業様のように、その仕事に携わらせていただいたことで、東北の素晴らしい会社や商品を知ることができました。仙台だけでなく、東北の企業のお仕事にまた携わらせていただけたら嬉しいですね。

 

―仕事ではなく、自分の表現活動や作品をつくることはされていますか?

何かつくっていきたいという思いはありますが、残念ながら行動には移せてないです。

 

―どんなものをつくっていきたいと思っていますか?

小さい頃から、絵を描くのが好きなので、絵ですかね。休日の過ごし方じゃないですけど、ふらっとどこかにいったときにいいなと感じたものだったり、風景だったりを描いていきたいですね。

―最後に、クリエイティブ分野で働きたいと思っている人や、勉強している方々へのアドバイスやメッセージをお願いします。

モノづくりは、考えても、考えても何も思い浮かばない大変なときもあると思います。そんなときに、自分が好きなものやワクワクすることと関連付けて前向きに取り組めるようにすることが大切なのかなと感じています。興味がないことでも、実際に体験して興味がわいてきたとき、そのワクワクを忘れずにいられたら良いなと思います。

取材日:平成29年11月13日
聞き手:SC3事務局(仙台市産業振興課)、岡沼 美樹恵
構成:岡沼 美樹恵

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大和田 詩織

1991年生まれ、岩手県出身。
2012年 専門学校 日本デザイナー芸術学院仙台校・デザイン学科卒業。同年、ハリウコミュニケーションズ株式会社に入社。主にポスターやチラシ、パンフレットなど印刷物の制作に携わる。

15回デザイングランプリTOHOKUにて東北地区印刷協議会会長賞受賞。

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