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クリエイターインタビュー|我妻 美臣さん(前編)

東北工業大学を卒業後、仙台市にあるウェブ制作会社、株式会社メキメキにデザイナーとして就職した我妻 美臣(わがつま みお)さん。入社2年目、唯一の女性社員として日々奮闘する我妻さんにお話を伺いました。

―まずは、現在の仕事内容について教えてください。

webサイトのデザインを主に担当しています。印刷物のデザインやwebサイトのコーディング作業をやらせてもらうこともありますが、元々一番興味のあったwebデザインの仕事をメインにさせてもらっています。

―デザインをするうえで気をつけていることはありますか。

打ち合わせや撮影にも同行し、お客さまとていねいにコミュニケーションをとることで、どんなことを伝えたいのか知ったうえで取り組むようにしています。

―お客さまとのやりとりで難しいと感じることはありますか。

webにあまり詳しくないお客さまに、提案の良さをうまく伝えることが難しいですね。例えばインスタグラムなど、SNSの重要性を説明しても、あまり実感を持ってもらえないこともあります。

―そのようなお客さまと接するうえで意識していることや、こうしたらよく伝わったというようなことはありますか。

SNSの例で言うと、私は自分のインスタグラムを見てもらったりします。外国の方からも「いいね」をもらえている事例をお見せすることで、お客さまにも「なるほど」と重要性を実感してもらえます。百聞は一見に如かずというか、言葉で説明するだけでなく、実際に見てもらうと理解してもらえると感じました。あとは、上司のディレクションしている様子をみながら日々学んでいます。

―仕事のどんなところに、やりがいを感じていますか。

決められた正解がないところにやりがいを感じます。さまざまな人の視点を意識する必要があるので、それは難しさでもあるんですが。お客さまから「webサイトを通して仕事に繋がった」という話を聞くと、「あ~よかったぁ!」ってなります。あれこれ悩みながらwebサイトをつくりあげていくことは難しく大変なことではありますが、だからこそ得られる喜びも大きいのかなと思います。

仕事のやりがいについて語る我妻さん

―決められた正解がないということは、自分次第ということですよね。やりがいがある一方で、プレッシャーを感じたり、落ち込んだりすることもあるんではないでしょうか。

すごくあります(笑)。
私はまだまだ勉強中なので、デザイン案を会社の人に見せたときにやっぱりダメな部分についてアドバイスをいただきます(笑)。

―そういうときはどうするんですか。

会社のメンバーは皆さん経験豊富なので、意見はしっかりと聞くようにしています。指摘されることが成長にも繋がりますし。でも、できるだけ自分の意見も言うよう心がけています。先日、上司に自分のデザイン案について説明しているときに、周りの先輩たちが「がんばれ!」って感じで見守ってくれてたりして(笑)。上司から日々「意味のあるデザインをして、その意味を説明できるように」と言われていることもありますが、自分もそういうデザイナーになりたいと思っているので、そこは意識しています。

―では次に、クリエイティブの仕事に就こうと思ったきっかけなどを教えてください。子どもの頃から興味があったのでしょうか。

両親が共働きだったこともあり、幼稚園や学校が終わると毎日郊外にある祖母の家に預けられていました。周りに田んぼしかなくて、遊ぶものはないし一緒に遊べる友だちもいなかったので、自分でつくるしかなくて。狭いところが好きだったので、よく段ボールで秘密基地をつくったりしていました。ちゃんと窓が開くようにしたり、電気とかも置いたりして(笑)。あとは、笹舟をつくって川で流したりもしていました。

―子どもの頃から何かを自分でつくることに抵抗がなかったというか、やらざるを得なかったというか。

そうですね。テレビゲームとか出来上がっているもので遊ぶよりは、チラシの裏に絵を描いたりとかが多かったですね。高校時代には、学園祭の野外ステージのバックボードを夏休みにほぼ一人で描いたりもしました。トラック2台分くらいの大きな絵を、一人で裸足になってジャージを汚しながら描きましたね(笑)。

―面白いですね(笑)。何の絵を描かれたんですか。

高校が常盤木学園だったので、TGHって描いて。絵というか文字をグラフィティのような感じで表現しました。そのバックボードは今でも使ってくれているみたいで、嬉しいですね。

学生時代の思い出を振り返る我妻さん

―卒業後、大学ではどんなことを学ばれたんですか。

クリエイティブデザイン学科でデザインを専攻していて、2年生のときにwebについて学んだことが今の仕事を選ぶきっかけになりました。はじめはコーディングがすごく苦手で、webの資格試験にも落ちてしまったりしたんですが、それが悔しくて。再挑戦しようと思って受講した1日講習会の講師がたまたまメキメキ社長の佐藤で、その講習会で学んだことがきっかけで「web面白いかも」って思うようになりました。試験にも無事合格でき、その後webの勉強会で佐藤を通じていろいろな方とお会いする中で、この業界にどんどん魅かれていきました。

―在学中からメキメキさんと接点があったんですね。インターンなどもされていたんですか。

3年生のときに週1回アルバイトをさせてもらっていました。そのときは主にメキメキのwebサイトの更新作業を担当していました。業務外で勉強会にたくさん参加させてもらったことも、とてもいい経験でした。業界の凄腕の方や他の会社の方と話をさせてもらい、大変勉強になりました。

―首都圏への就職は考えなかったんでしょうか。

考えました。でも仙台・宮城は今まで住んできた大切な都市で、「地元を知ろう」という小学校の授業や松島五大堂太鼓など幼い頃のことから、震災後のボランティアまで、地域と関わってきた思い出がたくさんあるんですよね。自然が大好きなので、四季を感じられるという意味でも東京よりも魅力を感じました。もちろん東京も素晴らしいところだと思いますが、宮城や仙台をよりよくするためのものづくりに携われると考えたときに、もっと大きなワクワクを感じたんです。

前編 > 後編

我妻 美臣

宮城県松島町出身。株式会社メキメキ デザイナー。
東北工業大学でWebやプロダクト、ビジュアルデザイン、映像技術などを学ぶ。
学生時代の卒業研究では、KinectとProcessingを使った人に反応する映像作品を制作し展示。
現在はWeb・印刷などのデザイン業務に携わっている。

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