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THINK! MAKE! SHARE! -10- 学生さんへのヒアリング調査をしました

朝日クラフトの廃材「ターポリン」を再利用し、新たな商品開発を行うプロジェクト。FabLab SENDAI – FLATのデジタル工作機を活用した試作から商品開発までの工程を紹介していきます。

小野寺 当初はブランド名とロゴの検討を考えていましたが、予定を変更して学生さんへのヒアリングを実施することに。前回は、多くの方からのターポリンバッグに対するフィードバックを得るために、クラフトマーケットへ出店をしましたが、今回はメインターゲットである学生さんの実態をリサーチしするために、こちらの3名のみなさんにヒアリングをさせていただきました。

大網 みなさん専攻分野は全く異なっており、Yさんは教科書類に加えてものを作るための工具類を持ち歩いているそう。ただ、3名ともパソコンを持ち歩いているという共通点があります。

小野寺 今回みなさんに答えていただいたアンケートのなかで、普段持ち歩いているバッグなどに関する質問事項は下記の通り。

大網 ターポリンバッグのメインターゲットは、「教室移動の際に、メインのカバンは自席に置いたまま、必要なものだけを持ち歩くことのある大学生」。そこで、実際に普段どのようなバッグを使用しているのかということや、教室の移動時に感じる不便さについて聞くことにしました。

小野寺 まずは、普段学校へ持って行っているものについて。先に述べたように、全員パソコンは共通して持ち歩いているよう。だからといってパソコンだけで全てを済ませているわけではなく、メモをとったりテストがある場合に備えて筆記用具も合わせて持っているそうです。
そういった背景から、3人とも両手が自由に使えるリュックサックを使用しているとのこと。パソコンだけは別なカバンに入れて持ち歩くという方もいるのではないかと予想していましたが、今回お話を聞いた3人の場合は荷物は全てひとまとめにしてまうようです。

大網 次は学校での荷物の取り回しについて質問。Eさんの場合は、個人用のロッカーやデスクが無いことと大学のキャンパスがあまりに広いため、常にバックパックに必要なものを全てまとめて持ち歩いてるとのことでした。しかしながら、個人用のロッカーやデスクを持っているYさんとSさんも、教室移動時に教科書類はそのまま持ち歩くそう。理由を聞いてみると、「入れるのにちょうどいい袋やケースがないから」とのこと。

小野寺 上の質問から続いて、教室移動時にものを持ち歩く際に不便に感じることについてもお聞きしました。両手がふさがるために忘れ物をしてしまったり、階段の手すりにつかまれなかったりと、生活での不便さが多くあるそうです。Eさんは状況がやや特殊ですが、他のお二人と同様に両手を自由にしておきたいとのこと。ただ、リュックのみだと財布などを取り出す際に時間がかかることなどに勝手が悪く感じているようでした。

大網 サブバッグについてもいくつか質問をさせていただきました。使用しているサブバッグ自体はそれぞれ異なるものの、それ自体は場所を取りにくかったり、ラフに扱えるというところでみなさん選んでいるよう。ただ、エコバッグのように普段から常に持ち歩いているという方はいませんでした。どちらかというと、出かけた先でサブバッグが必要になるというよりは、自宅から何かを持っていく際にサブバッグを使用するということが多いようです。

小野寺 また、YさんとSさんには実際にターポリンバッグを使ってもらい、その感想をお聞きしました。
プロダクトデザインについて学んでいるYさんからは、バッグの形状についてのツッコミが。サイドパーツの耳が大きいため、バッグの内側で折れ曲がってしまうことがあるというのが気になるとのこと。また、持ち手部分の伸びについても指摘がありましたが、それは私たちとしてもずっと懸念事項だったので、別に取り付けられるパーツを検討していく必要がありそうです。

大網 Sさんからは、学校で使用する教科書やパソコン周りのものを入れるのにサイズ感がちょうどよく、さらに自分の好きなパーツでバッグを作ることができるため、すぐに自分のものだと分かるということが高評価との感想が。色を変えるだけでなく、ロゴマークなどをプリントすることで、学校やグループ内でのおそろいグッズとしても売り出せるかもしれません。

 

小野寺 みなさんにお話を伺うなかで見えてきたのは、ターポリンバッグは持ち運びのためのものということに加えて、身の回りのものを整頓するためのバッグと言えるのではないかということ。授業やプロジェクトに必要なものをまとめて入れておくことで、外への持ち出しがスムーズになるだけではなく、生地にハリがあるためそのまま大きなリュックにもくしゃくしゃにならないということが、メリットとして強く打ち出せそうです。

大網 また、ターポリンバッグの脇に取り付けて斜めがけバッグのように肩から掛けられるようにすることで、屋外でのフィールドワーク時の筆記具入れとしても使いやすそうだという意見も出てきました。釣りやキャンプなどの屋外での活動でラフに使えるような、金具などのカスタムパーツも開発していくと面白いかもしれません。

 

小野寺 今回3名の方にヒアリングをしていくなかで課題に感じたのが、商品の背景や使用方法をどのように伝えるかということ。なぜこの素材を使ってこのようなかたちにしているのか、そこを端的に伝えるためには、口頭だけで説明するのはスマートではありません。そのためにも、受け取り側(ユーザー)が自らその背景を想像することを促すような、ブランド名の設定が重要なのだなと実感しました。

 

大網 ということで、次回はこれまで先延ばしにしてしまっていたブランド名とロゴの検討をいよいよ行っていきます!

FabLab SENDAI ‒ FLAT

FabLab SENDAI ‒ FLAT は、個人や小規模チームによるものづくりの実験の場であり、実践の場です。レーザーカッターや3D プリンターなどデジタルデータを利用する加工機械を使い、スピーディーかつ低コストなトライ&エラーを通して、自分のアイデアを形にしていくことが可能です。
また、集まった人同士で情報交換や協力をし合ったり、日本や世界に広がるFabLab ネットワークを通じた世界中の人たちとの交流の中からアイデアが立ち上がるような、新しい形の工房です。

FabLab SENDAI ‒ FLAT で機材を利用するためには、機材ごとに初回講習を受講していただく 必要があります。初回講習や見学会などは、下記よりスケジュールをご確認ください。 http://fablabsendai-flat.com/facilities/

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