もうひとつの家

2016.12.27

もうひとつの家

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卸倉庫を住宅に改修するプロジェクト。建物がこれまで経てきた改修の履歴を参照しつつ、最小限の改修によって、光に満たされた快適な住空間を考えた。倉庫らしい大きな平面、気積を持つ空間であるため、そのまま住宅にすると、中央部分は採光がとれない暗い場所ができる。そこで、二つの倉庫のうち、一方の屋根を解体し、住宅中央に光をとどける前庭を設計した。かつて機能していた開口部にそれぞれ新たな窓をもうけ、庭の風景が反転するように室内へ光を落とす。50年前につくられた窓が、現在の家として機能するもうひとつの家になれば、と考えている。