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クリエイターインタビュー後編|笠松宏子(ライター・Webディレクター)

CREATOR INTERVIEW クリエイターインタビュー

「知らない」を「知る」にするための情報を発信していきたいです。

20代後半で地元の仙台に戻ってから、行政や企業でWebメディアの企画・運営を担当してきた笠松宏子さん。2019年にはフリーランスとして新たな一歩を踏み出した彼女に、現在の仕事内容と、地元に対する思い、そしてこれからの抱負を語ってもらいました。

―現在は、どのようなお仕事をされているんですか?

フリーランスとして、ライターやイラストレーターの活動を行っています。その中で、定期的に担当させていただいているのが「KURASHITO」https://kurashito.co.jp/という不動産情報サイトでのライティングの仕事です。このサイトは、仙台の住まいや暮らしを紹介することで、興味を持ってもらい、仙台に来てもらおう、というコンセプトがあるのですが、私がこれまでやってきた仕事内容と被るところがありました。最近はコワーキングスペースを紹介する機会が多いのですが、飲み物は何が置いてあるのか、冷蔵庫はどれぐらいの大きさなのか、運営スタッフさんはどんな人なのか…、といったように、利用者の気持ちを考えながら取材をしています。サイトの立ち上げ当初から担当しているので、始めた時は探り探りの状態でしたが、今ではKURASHITOさんのほうからも、私のスキルを生かした記事をご提案してくれるので、とても楽しく仕事ができています。

「KURASHITO」のホームページ

―これまでの仕事で培った経験が、とても生きているということですね。

だいぶ生きていますね。実はこの仕事のお話をいただいのも、KURASHITOの代表の方が「暮らす仙台」のサイトを見てくださって、私のInstagramにダイレクトメッセージをいただいたのが始まりでした。また、ライターの仕事以外にも、まるまるまるもりプロジェクトは、会社を辞めてからも引き続き関わらせてもらっていますし、週に2回は、仙台市内にある「b.mode」という会社でウェブディレクターのアルバイトをしています。昨年は、b.modeが携わっている富谷市新町の「しんまち活性化プロジェクト」で、情報発信講座の講師として参加させてもらいました。講師は初めての経験でしたが、これまで学んだことを還元しようと、新しいことにも積極的にチャレンジしています。

―地元で長く働いてきて、宮城や仙台に対するイメージは、昔と今ではだいぶ変わったのではないでしょうか?

とても変わりました。仙台市内だったり、宮城県内だったり、いろいろな地域に取材などで足を運ぶ機会がありますが、そのたびに「私、地元のこと全然知らないんだな」と思うんですよね。結局、学生の時って、友達と遊ぶにしても、近くのファストフード店などしか行かないじゃないですか。だから地元に対しても「つまらない」というイメージしかありませんでした。だけど今では、場所だったり、商品だったり、名産品だったり、これまで知らなかったものにたくさん出会えます。とても新鮮で面白いですし、「こんなに恵まれた環境があるのだから、楽しまなきゃもったいない!」とつい思ってしまうほど、地元に親しみを感じています。

―地元の良さを広めるために、今後はどのような仕事をしていきたいですか?

個人的には、街全体というよりも、そこに住んで働く人や頑張っている人を紹介したい、という思いが第一にあります。街で暮らす人の魅力が、街全体の魅力になっていると実感しています。私自身、ウェブ媒体を中心にお仕事をさせていただいていますが、ライターとして記事を書くにしても、ディレクターとしてサイトを作るにしても、それが完成しただけでは終わりではありません。「知らない」を「知る」にする作業が、いちばんハードルが高いことではないかと思っています。そのためにも、たとえばFacebookやInstagramなどのSNSを活用しながら「こんな人を取材したよ」とか「こんな場所に行ったよ」と広めていきたいですし、実は「暮らす仙台」などのWebサイトのアクセス解析をすると、見ている半分は地元の人ですけど、もう半分は県外の人なんです。「仙台って今どうなっているんだろう?」って気になった時、すぐに検索できるのがWebサイトの良いところ。現在は、地元の情報を地元の人たちに紹介するような仕事が多いですが、これからは全国の人たちに知ってもらうにはどうしたらいいか、というのを考えながら、さまざまな情報を発信していきたいと思っています。

―最後に、クリエイティブ分野に興味を持つ若者たちに、先輩としてメッセージをお願いします。

私は20代後半で、特にバックグラウンドも何もなく、クリエイティブの世界に足を踏み入れました。それでも、いろいろな人に支えられながら、ここまで来ることができた。これは本当に恵まれていることだと思っています。もちろん、全てがうまくいったわけじゃないし、怒られたり、苦しんだりしたこともありました。でも、人との出会いを大切にして、与えられたものをきちんとこなしていけば、間違いなく次の仕事につながるはずです。それに私が学生の頃は、一家に1台パソコンがあるかないかでしたが、今は誰でも簡単にパソコンで作品作ることができる時代です。WebサイトやSNSでも、いろいろなものが発信できるので、チャンスがあればなんでもやってみるという気持ちを大事にし、クリエイティブの世界でチャレンジをしてほしいです。

取材日:令和2年9月10日

取材・構成:郷内 和軌
撮影:はま田 あつ美
取材協力:KURASHITO

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笠松宏子(かさまつ・ひろこ)

仙台市出身。東京で中学受験の受付事務を経て、現在は仙台在住。行政でのWebメディア企画運営や広告・Web制作会社での経験を基に、現在フリーランスとして活動中。仙台のWebメディアを中心に、ライター、イラストレーター、ディレクターとして幅広く活動を行っている。寝ることが大好き。

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