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クリエイターインタビュー後編|浅野瑞穂(推しごとアシスタント)・中田敦夫(企画プロデューサー)

CREATOR INTERVIEW クリエイターインタビュー

「とにかく行動してみましょう、失敗したらまた直せばいいんです!(中田)」 「私たちの世代は、若者が一歩踏み出す勇気を応援できる立場でありたいですね。(浅野)」

ひとつひとつステップを踏みながら前進を続ける中田さんと、そういった活動を多面的にサポートする浅野さん。宮城で仕事・活動を続ける意義や、「踏み出す一歩、はみだす力」を次世代を担う若者たちへ伝えます。

―宮城で今の仕事や活動を続けていく意義やメリットは何でしょうか。

野「『デザイン』と聞くと『デザインといえばオーダーされた名刺やチラシを作って終わり』というイメージをもつ一般の方は東北には未だ多いと感じています。少し前までは、それでも良かったと思いますが、よりクリエイティブが身近になっている今はそうじゃない。今は依頼者とターゲットをつなぐようなデザインが必要です。だからこそ、オーダーメイドでプロジェクト単位で動けるチームがあると良いと思うんです。個人・企業・行政同士がつながれるディレクションができれば、より東北らしさが出るのではないでしょうか。

中田「私は純粋にやりたいことを続けやすいと感じたので、仙台に移り住んでからずっとここを拠点にしています。都内にいたら自分が発信したいことがたくさんの情報や人、競合コンテンツに埋もれてしまってどうでもよくなっていたかもしれないなと。仙台は、やりたいことはもちろん、やり方や協力してくださる方々も明確に見つけやすいので助かっています。」

―そんなお二人の今後の展望を教えてください。

浅野「宮城・仙台の取り組みとしては、ひとつのプロジェクトをまるごとプロデュースできるフリーランスが集まったデザインチームを作ることをひとつの目標としています。デザイナーや、ディレクターといった専門職の人たちが1チームになってプロジェクトをデザインで解決できる、という構造にしたいんです。地域の方の悩みを解決するような細かな案件もまるごとデザインできればという想いがあります。流行りとかトレンドよりも、 ターゲットにより届くものづくりを重視し、そのデザインからハッピーが生まれていって欲しいですね。」

中田「それはとても素敵なことですね!私の今後のアクションは、リリースしたばかりの”ももじぞうのおんがえし”や、制作中の”お笑いドリル”というお笑いシリーズの続編となる商品をリリースし、広めていくことです。以前は、ライフワークだった子どもたちと遊ん で学ぶプログラムを使ってお金を得ることに抵抗がありました。商品を作って広めたいというのも、はじめは知り合いの子どもたちに配って遊んでもらいたいくらいの気持ちだったんです。
しかし、浅野さんをはじめとしたクリエイティブ関係の方達と協働していくにつれて対価を払う・受け取ることで責任が生まれることに気づかされました。また、メディアに取り上げていただいたり購入した方からコメントをいただいたりする機会も増え、『自分の考えを広めるためにお金が動くことが悪』というイメージは無くなりました。」

浅野「そうそう、お金がまわらないと次のアイディアも形にできないですしね。」

中田「そうなんですよね。だから、そういう側面からも目をそらさずにやっていきたいです。これからも手を動かしたり、お話をしたりしているうちにまたつくりたいものや、やりたいことが出てくると思うので、どういう形になるかはまだ何もわからないけれど試行錯誤を重ねていきたいです。」

―最後に、クリエイティブの次世代を担う若者へメッセージをお願いします。

中田「なんでもいいから、とりあえず手を動かしてみたものを周りに見せたり、意見をもらったりするといったアクションを起こすことが大事かなと思います。完成形じゃなくていいので、フィードバックをもらう。それが大きなヒントにつながることもあるんですよ。とにかく行動してみましょう、失敗したらまた直せばいいんです!」

浅野「私も中田さんと似たようなメッセージを考えていました。とにかく踏み出してみること。私自身、やりたいことはあるけれどはみだすこと””他の人とズレることを恐れてチャレンジできないことが今までたくさんありました。同じような経験がある方は他にもいると思います。はみだしていることが良く作用する環境・状況は必ずあります。今いる環境でははみ出ていても、環境を変えればぴったりとピースがハマって活躍できる事もあるんです。環境を変えるには踏み出す一歩が重要ですから、そういう小さな勇気・チャレンジを大切にして欲しいです。私たちの世代は、若者が一歩踏み出す勇気を応援できる立場でありたいですね。」

取材日:令和2923

取材・構成:昆野 沙耶(恐山 らむね)
撮影:小泉俊幸

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浅野瑞穂(あさの・みずほ)

Tohoku Yourufuwa Design Works 代表
まるごとデザイン ブランドクリエイター

1991年4月生まれ、宮城県遠田郡涌谷町出身。宮城県伊具郡丸森町在住。

2014年宮城学院女子大学を卒業後、フリーター、大手求人広告の営業アシスタントなどさまざまな経験を活かして2019年にデザイン業・アシスタント業を中心にフリーランスとして活動を始める。「東北のがんばる全ての人を推す(応援する)」ことが仕事のスタイルであることから、推しごとアシスタントを名乗っている。

「お笑いノート(ことマグ)」「御朱印プロジェクト(青森県三戸町)」「商店街活性化チーム/ながまぴーぷる(仙台市太白区長町)」などの企画にも参加。まちづくりに寄与する推しごともしている。

同年10月からは丸森町地域おこし協力隊としても活動の幅を広げ、他世代・他業種が交流できる新しい居場所「アトリエ(仮名称)」を計画進行中。

中田敦夫(なかた・あつお)

1979年生まれ千葉県出身。震災後、仙台に移住。団体職員。

長男の誕生をきっかけに仕事の傍ら、地域の子どもたちへ創造性を引き出す創作ワークショップを実践。2018年子どもたちの自己肯定感を育む教育プログラムの提供をす る、「コトバマグネットプロジェクト」を発足。 を発足。本プロ グラムは仙台市主催・社会起業家向け集中支援プログラム 「TOHOKU Social Innovation Accelerator(東北ソーシャル・イノベーションアクセラレーター)東北社会起業家育成プログラム〜 に採択され、優秀賞受賞。

2019年5月、クリエイティブディレクター浅野瑞穂のディレクションのもと、子どもたちの新しい表現ツール「お笑いノート」を 製作、発売。地方のテレビ・ラジオ番組やYahoo!ニュースをはじめとしたメディアにも数多く取り上げられる。

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