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私と「春」

ワタシト

毎回一つのテーマに沿って、SC3編集部のライター陣がエッセイを執筆。「私と●●」と題し、そのテーマとのつながりを語りながら、写真やイラストと組み合わせ、一つの作品として発表していきます。自分はそれについて、どんな印象をこれまで抱いてきたのか。自分の人生にとって、それは一体どんな影響をもたらしているのか。そんなクリエイターたちの「個性」が覗ける新企画。毎月2回、更新していきます。

3月8日はミモザの日。

2月の半ばくらいから「身近な女性にミモザの花を贈って感謝の気持ちを伝えましょう!」というポスターをあちこちで目にするようになる。ちなみに、ミモザの日は祝日ではない。国が建国されたわけではないので。

いざミモザの日を意識してみると「他人に感謝され、褒め称えられるように輝かなければミモザの花束を贈ってもらえないのだろうか」とか「他人にいいねボタンを押してもらえるから輝きたいのだろうか」とか、考え込んでしまう。

私が毎日暗い部屋で一生懸命磨いている宝物は、他人からすればゴミ同然。ネットオークションに10円で出品したとしても、誰も買わないだろう。つまりはそういうことなのだ。

そういう思考が頭をよぎり、塞ぎ込む日がここ最近続いていたから、今年の場合はなおさらだった。

先日のことだ。勤務先の主催イベントで、子育てで趣味に充てる時間が少ないママたちを対象にミモザのスワッグづくりワークショップが開催された。思い思いにスワッグを束ねるママたちの顔は、家事や子育てで疲れきったた母親ではなく、無邪気に楽しむ少女の顔そのものだった。

新しい始まりを告げるあたたかな春に、自分による、自分のための感謝状を作ろう。

できて当たり前だ!と言われていることを達成しただけでいい。投稿したお気に入りの写真についた「いいね」の数が0でもいい。ミモザの花を好きな数だけリボンで束ね、自分自身へ贈っていい!と声を大にして叫ぶ。

Photo = 窪田隼人

フォトグラファー

1990年生まれ宮城県出身。
20代前半は都内広告写真スタジオに勤務後、フリーカメラマンのアシスタントを経て地元仙台で独立。
独立後は、様々なジャンルの写真や動画等を撮らせていただいてます。

Writer = 昆野沙耶(恐山らむね)

編集・ライター
特定非営利活動法人 まちづくりスポット仙台 ディレクター

1993年2月生まれ、仙台市出身。宮城大学 事業構想学部デザイン情報学科 卒業。
編集者・ライター。ときどきイラストレーター。2019年からは特定非営利活動法人 まちづくりスポット仙台の常勤スタッフとして、まちづくりの中間支援事業にも取り組んでいる。
勤務先の交流スペースに遊びに来る小学生と一緒になって遊ぶのが好き。

E-mail:osasimichan@gmail.com
note(仕事・作品まとめ):https://note.com/ossm_ls

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