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開催報告|SC3カフェvol.51「プロカメラマンに学ぶ商品撮影講座」

2020年1127()に、若林区卸町に所在するSo-So-LAB.の拠点施設TRUNKにて、SC3カフェvol.51「プロカメラマンに学ぶ商品撮影講座」を開催しました。
コロナウィルス感染拡大防止の観点から、定員を10名に絞り、参加者の検温や手の消毒など、対策を行いながらの実施となりました。

講師としてお越しいただいたのは、仙台を拠点に、企業のイメージ写真や商品写真、ポートレートや風景写真など、写真の中でもさまざまな分野で活躍されている写真家・フォトグラファーの嵯峨倫寛さんです。嵯峨さんはTRUNK内にオフィスを構えていらっしゃり、これまでに卸町の多くの企業のみなさんと一緒にお仕事されてきた方でもあります。

イベントはSo-So-LAB.コーディネーターの長内さんによるご挨拶から開始。

まずは嵯峨さんに1時間弱じっくりと、写真を撮る上での基本的な考え方や視点についてレクチャーしていただきました。

参加者のみなさんには、普段からお使いになっているカメラをご持参いただいた上で、具体的なカメラ操作のイメージを持ちながら、撮影する際に大切な「絞り」「シャッタースピード」「露出」などの要素について重点的に説明を聞いていただきました。

嵯峨さんは「撮影者が撮りたいイメージを具体的に思い描くことが重要」だとおっしゃっていて、ただなんとなくカメラのオート機能を使用して撮った写真と、その商品の雰囲気や、推し出したいポイントが伝わるような意図をふまえて撮った写真とでは、全く質が異なることを教えてくださいました。

後半は、嵯峨さんが組んだセットで、いざ商品の物撮りを実践!

前半のレクチャーを受けて、参加者のみなさんに予め紙に書いていただいた「撮りたい写真のイメージ」を実際の画像に落とし込むためにはどうしたらいいか?嵯峨さんには、明日からすぐに使えるコツや、プロのテクニックをたくさん伝授していただき、みなさん熱心にカメラのモニターを覗き込んだり、メモを取ったりしていらっしゃいました。

わざと背景に影を強く落としたり、色味を変えてみたり。動きをよく見せるためにシャッタースピードを遅くして像をぶれさせたり、反対に動いているものをまるで静止しているように見せたり・・・。“いつも正しい写真”なんていうものはなく、撮りたいモチーフはもちろん、その時々の空間や背景、光の条件、はたまた撮影者の身体=自分の状況などをよく考慮しながら、得たいイメージに写真を近づけていく。シャッターを押すのは一瞬ですが、写真撮影は、撮影者それぞれの視点がよく現れるクリエイティブで奥深い作業なのだと改めて気付かされました!

コロナ禍でオンラインでの販売が進む中、重要度が増している商品写真。魅力的な雰囲気のある写真や、思わずクリックしてみたくなるような写真を撮るにはどうしたらいいか、嵯峨さんに写真撮影の秘密を惜しみなく教えていただいた時間となりました。

次回のSC3カフェは20211月に開催予定です。詳細が決まり次第、お知らせさせていただきます。

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