Project プロジェクト

採集染料の開発と応用【結工房】第1回定例ミーティング・レポート

染織領域の採取した植物などから天然染料を摘出し、紙、布、木材などへ描く、プリントする生産技術を開発する、というプロジェクトにおいて、本日は試作品やサンプルを持ってきていただきました。
その試作品とは、宮城県の和紙を素材としたトートバッグに、天然染料で模様を描いたものでした。
その他にも普通紙や布に染料で描いたサンプルも持参いただきました。

今回は、「キハダ(ミカン科の落葉高木)」の樹皮から摘出した黄色い染料と、「どんぐりの帽子(ナラ科の木実)」から摘出した茶色の染料を使用していました。
その染料に、定着剤として「もち粉」と「豆乳」を用いて紙や布に描いて試したそうです。

吉田さん曰く「まだ薄くしか色染できていない」と言うことで、紙には色が乗りにくく、布には色素を吸われ定着もしにくく洗うと落ちてしまうとの事で、他の素材も試してもっと濃い色の染料になりそうな素材を探すそうです。
また、宮城県産業技術総合センターの機材を用いて、摘出できた色素を1~10マイクロメートルの使いやすい大きさにしていく予定との事でした。

開催日:11月16日(月)
執筆者:榎本幸弘(伴走支援者/榎本デザイン事務所)

ページトップへ

Search 検索